お腹の鈍痛がずっと続くのはなぜ?放置してはいけない『長引く腹痛』の原因と受診のタイミング
- 「その鈍痛、いつからですか?「長引く腹痛」に隠れたリスク
- お腹の鈍痛から考えられる主な疾患
- 「何から調べるか」が重要:症状に合わせた検査の使い分け
- 検査で「今の自分の状態」を正しく知ることの価値
- 「また受けたい」と思える検査へ。当院が提供する安心
- 鈍痛は、体からの「一度リセットして調べよう」という合図です
「お腹がなんとなく重苦しい感じがする」
「激痛ではないけれど、鈍い痛みが数週間続いている」
このような「はっきりしないお腹の不調」をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
市販の胃腸薬を飲めば一時的に楽になる、あるいは我慢できないほどではないからと、つい受診を先延ばしにしてしまいがちなのが「鈍痛」の特徴です。しかし、消化器の専門医としてお伝えしたいのは、「鈍痛こそ、体が発している大切なサインである」ということです。今回は、長引く鈍痛の陰に隠れている可能性がある病気や、受診を検討すべきタイミングについて、詳しくお話しします。
その鈍痛、いつからですか?「長引く腹痛」に隠れたリスク
一口に「腹痛」と言っても、その原因は多岐にわたります。特に注意が必要なのは、数日から数週間、あるいはそれ以上の期間、波がありながらも続いている痛みです。
「激痛ではないから大丈夫」という思い込みの危険性
多くの方は「本当に悪い病気なら、もっとのたうち回るような激痛が走るはずだ」と考えがちです。しかし、実は胃がんや大腸がんなどの大きな病気の初期段階では、激しい痛みが出ることは稀です。
むしろ「なんとなく重い」「時々しくしく痛む」といった、曖昧な鈍痛から始まることが少なくありません。激痛に変わったときには、病気がかなり進行してしまっているケースも多いため、「痛みの強さ」だけで緊急性を判断するのは非常にリスクが高いといえます。
鈍痛が2週間以上続くなら、消化器内科へ
一般的に、一時的な食べ過ぎや、精神的な一時的ストレスによる一過性の痛みであれば、数日以内に治まることがほとんどです。もし2週間以上、何らかの違和感や鈍痛が続いているのであれば、それは自然治癒を待つ段階ではなく、一度医療機関で原因を確認すべきタイミングといえます。
お腹の鈍痛から考えられる主な疾患
-
- 鈍痛が起こる場所や性質によって、疑われる原因は異なります。
-
胃・十二指腸のトラブル
みぞおち周辺が重苦しい場合は、胃潰瘍や慢性胃炎のほか、胃の動きの異常による「機能性ディスペプシア」などが考えられます。 -
大腸のトラブル
- 下腹部や脇腹の鈍痛、便通の異常を伴う場合は、大腸がんやポリープ、あるいは「過敏性腸症候群(IBS)」や「潰瘍性大腸炎」などの可能性があります。
-
その他の臓器(膵臓・胆嚢など)
- 背中やお腹の深いところに鈍痛がある場合は、膵臓や胆嚢の疾患が隠れていることもあります。
これらは自分では判断が非常に難しいため、専門医による適切な診査・診断が不可欠です。
- 鈍痛が起こる場所や性質によって、疑われる原因は異なります。
「何から調べるか」が重要:症状に合わせた検査の使い分け
- 「鈍痛は続いているけれど、まず何を調べればいいのだろう」と迷われるのは当然のことです。消化器の不調を解き明かすには、内視鏡検査、血液検査、エコー検査(腹部超音波検査)といった複数の検査を、症状に応じて適切に使い分けることが非常に重要です。
-
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
胃や腸の「粘膜の表面」を直接観察するのに優れています。早期がんや炎症を直接目で見て確認できるほか、必要に応じて組織を採取することも可能です。
-
血液検査
- 全身の炎症反応や貧血の有無、肝臓・膵臓などの数値を確認します。「体の中で何が起きているか」を客観的な数値で捉えるための基本的な検査です。
-
腹部エコー検査
胃や腸の外側にある「臓器(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓など)」の状態を確認するのに適しています。
当院では、患者様の痛みの場所や持続期間、これまでの病歴などを詳しく伺った上で、これらの検査を組み合わせ、原因を絞り込んでいきます。
検査で「今の自分の状態」を正しく知ることの価値
-
検査の結果、もし大きな病気が見つからなかったとしても、それは決して無駄ではありません。「内視鏡で粘膜もきれいだった」「血液検査もエコーも問題なかった」とハッキリわかる。実はこれこそが、何よりの安心材料になります。
漠然とした不安を抱えたまま過ごすよりも、一度しっかりと調べて「今の自分の状態」を正しく知ること。それが、明日からの毎日を前向きに過ごすための第一歩になると考えています。
「また受けたい」と思える検査へ。当院が提供する安心
-
-
「検査が必要なのはわかったけれど、どうしてもあの苦痛や不便さが頭をよぎる」という方も多いのではないでしょうか。当院では、検査中だけでなく、検査前後の過ごしやすさにも徹底的にこだわり、以下の3つの柱で患者様の負担を最小限に抑えています。
「気がついたら終わっていた」を実現する鎮静剤の使用
内視鏡検査に対する「怖い」「痛い」というイメージの多くは、身体の緊張からくるものです。当院では、患者様一人ひとりの体格や体調に合わせた最適な量の鎮静剤(麻酔)を使用します。
うとうとと眠っているようなリラックスした状態で検査を行うため、スコープが通る際の違和感や苦痛をほとんど感じることなく、スムーズに検査を終えることができます。検査後の「お腹の張り」を解消する「炭酸ガス送気」
大腸内視鏡検査では、ヒダの隅々まで観察するために腸に空気を入れて膨らませる必要があります。従来の検査(空気での送気)では、検査後もしばらく空気が残り、お腹の張りや苦しさが続くことが一般的でした。
当院では、空気の代わりに「炭酸ガス」を導入しています。炭酸ガスは空気に比べて生体への吸収が極めて早いという特性があります。吸収されたガスは速やかに排出されるため、検査直後の不快な膨満感や痛みが大幅に軽減され、速やかに日常生活に戻っていただけます。
-
鈍痛は、体からの「一度リセットして調べよう」という合図です
-
長引く鈍痛は、体があなたに休息や検査を促しているサインかもしれません。激痛になるまで待つ必要はありません。むしろ、鈍痛のうちに原因を見つけ、適切に対処することこそが、あなたのお体と、これからの大切な生活を守ることにつながります。
「この程度の痛みで相談してもいいのかな?」と迷う必要はありません。その不安を解消し、毎日を軽やかな気持ちで過ごせるよう、私たち専門医が全力でサポートいたします。まずは一度、お気軽にご相談ください。
続くお腹の不調、ご相談ください
-
WEB予約はこちら


